山形大学共同研究

 当社では山形大学大学院の神戸士郎教授と共に、マイクロクーロメトリをはじめとする研究に取り組んでいます。
 マイクロクーロメトリ―法は、銅酸化物超伝導体の超伝導特性を決定する「酸素量」を測定する方法として注目を浴びている技術で5mgの試料で酸素量を測定することに成功しています。(従来技術では50mgの試料が必要)
 これらの研究過程において得られた技術をもとにして当社ではUSB変換器「YUSB-01」シリーズの開発、商品化を進めています。

超電導物質の微量酸素量測定


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設置例

YUSB-01シリーズの浄水施設における使用例(米沢市:舘山浄水場)

写真:舘山浄水場 正門
米沢市水道部殿と山形大学神戸士郎教授が共同研究として取り組まれている浄水施設への簡易モニタリングシステムとしての使用例です。(H18年度米沢市研究奨励補助金事業)


写真:舘山浄水場に設置した簡易測定槽とpH、ORP測定センサー
2つの高速凝集沈殿池の底部より処理水をそれぞれ第一系統、第二系統として、個別の測定槽に導入し、中間処理工程における各々のpH、ORPの連続測定を行っています。
測定槽はプラスチックコンテナを利用したもので、電極の固定等も市販クランプが活用されており、大規模な工事を伴うことなく設置できる魅力があります。


写真:接続状況
USB変換器はUSBハブを介してPCへ接続されます。1台のPCで最大12台までのUSB変換器を接続可能です。
データの表示、記録を行う専用アプリケーションは製品に付属品として添付されていますので、データ処理のアプリケーション構築に係る初期投資や時間的な負担を軽減することが出来ます。

YUSB-01シリーズの浄水施設における使用例(米沢市:白布浄水場)

写真:白布浄水場に設置されたUSB変換器と簡易測定槽
天元台スキー場や白布温泉で有名な米沢市白布地域の無人浄水施設でも原水や中間処理水の簡易モニタリング装置としての可能性を探るため、USB変換器(pH計、開発中の電気伝導率計)が各2台ずつ試験設置されています。


USBハブを介して4台のUSB変換器をPCに接続し、データを収集しています。
USB変換器によるリアルタイムの測定データはPCのHDDに蓄積し、定期的に回収して「さらにおいしい水の実現に向けた調査と研究」に活用されています。
PCのHDDやUSBメモリ等を大容量記録媒体として用いるUSB変換器は定期的な電極の校正などの僅かなメンテナンスだけで数か月に及ぶデータの連続測定記録が可能です。
この特徴を最大限に生かし、無人の白布浄水場でも常に安定してデータを記録し続けています。
今年度からは、さらに踏み込んで、USB変換器で採取したデータをPHS等の通信回線を利用してリモートで受け取る試みも行われています。

白布浄水場における測定条件の例
・測定項目
 (1)原水pH,電気伝導率
 (2)中間処理水pH,電気伝導率
・測定データ記録間隔10分
・計測記録開始からの経過期間5.3か月(2009年7月15日現在)